ラムサール通信
2009年10月20日発行 第126号
●第83回<ワイズユース・ワークショップ>のお知らせ●
JFGE海外派遣研修<タイ・バングラデシュ活動体験コース>報告会
11月7日(土) 午後1時30分~5時/JICA地球広場
ラムサールセンター(RCJ)は、環境再生保全機構・地球環境基金(JFGE)が主催する「平成21年度海外派遣研修(活動体験コース)」事業を受託し、<タイ・バングラデシュ活動体験コース>として、8月27日~9月19日の24日間、タイ~バングラデシュ両国で、研修生7人の参加によって実施し、無事終了しました。その成果、まとめの報告会を下記要領で開催します。
研修は、開発途上国の環境NGO活動の実際を「参加・体験」するもので、RCJアジアメンバーのタイのマヒドン大学(サンサニ教授)、ウエットランドインターナショナル・タイ(アセ・サヤカ代表)、バングラデシュのポーシュ(サノワ・ホセイン代表)の協力を得て、タイ南部の「スラタニ・バンドン湾沿岸マングローブ林」「クラビ・ラムサール条約登録湿地」、バングラデシュ東南部の「モヘシュカリ島沿岸村落」で地元住民と一体となって取り組む、マングローブ植林・環境再生、漁業資源回復・貧困軽減、環境教育、気候変動適応・自然災害リスクマネジメントなどの環境NGO活動に、現地ホームステイするなどして参加し、実践・体験してきました。
研修生7人は、開発途上地域での環境保全活動に関心をもち、将来、海外でのNGO活動への参加をめざす、全国から集まった意欲的な青年たちです。彼らが体験、学習してきた開発途上地域の最新の環境問題の現状と課題、そこから彼ら自身が考える「やりたいこと・できること」を発表してもらう、まとめの報告会です。アジアのマングローブ林保全などの最新情報も。
JFGE活動関係者、RCJ会員、アジアの環境問題・NGO活動に関心をおもちのみなさん、ぜひご参加ください。会の終了後、研修生を囲んで交流会も予定しています。
なお、この報告会はRCJ<ワイズユース・ワークショップ>のプログラムとして開催されます。
日 時: 2009年11月7日(土) 午後1時30分~5時
場 所: JICA地球ひろば セミナールーム202
(東京・渋谷区広尾 地下鉄日比谷線「広尾」3番出口徒歩3分。
電話:03-3400-7717)
プログラム:第1部 「海外派遣研修<タイ・バングラデシュ活動体験コース>報告」
・主催者挨拶(環境再生保全機構・地球環境基金)
・研修事業の概要報告(ラムサールセンター)
・現地活動体験の報告(研修生)
松原和紀(JANIC)、花村さくら(山梨県立大)、
高津戸佑嘉子(立命館アジア太平洋大)、古橋愛(東京外語大)、
建部恵世(NGOスタッフ)、池田廉(宇都宮大)、
川合晋平(神戸大大学院)
・質疑応答
第2部 ラムサールセンター活動報告
※終了後、会場近くで懇親会があります。
●「KODOMOバイダバ<漫湖>」(沖縄)報告●
11湿地から28人の子どもが参加しました
2009年9月21~22日、ラムサール条約登録湿地「漫湖」(沖縄県那覇市・豊見城市)の漫湖水鳥・湿地センターで「KODOMOバイオダイバシティ<漫湖>」(地球環境基金助成)が、漫湖水鳥・湿地センター運営管理協議会とラムサールセンターの共催で開催されました。
地元の漫湖からの9人をはじめ、カーミージー湿地(3人)、久米島の渓流・湿地(5人)、名蔵アンパル(2人)、谷津干潟(2人)、宮島沼(2人)、宍道湖、釧路湿原、蕪栗沼・周辺水田、藤前干潟、琵琶湖(各1人)の28人の子どもが参加しました。
1日めは、磯崎博司先生(明治学院大学教授)の「生物多様性条約について」の話があり、生物多様性というのは、ただ生きものが「多い」ということだけではなく、生きものがそれぞれ「違っている」ということが大事だということを学びました。そのあと、フィールドに出て、地元のガイドの先生たちに助けられながら、グループごとに「漫湖の“宝”探し」をしました。マングローブ林を橋の真上から観察し、干潟に降りてトントンミー(ミナミトビハゼ)やカニとご対面。夜の部では、グループごとに“宝”を6つ選んで、イラストとキャッチコピーを考えました。
2日め。ファシリテーターの中村大輔先生の司会で、グループごとの「漫湖の宝」ランキングを発表。みんなで意見を出し合って、漫湖を代表する6つの宝とイラストを選び、全体キャッチコピーを決めました。そしてKODOMOバイダバ<漫湖>のポスターを完成させました。
みんなで選んだ6つの「漫湖の宝」とキャッチコピーは、以下のとおりです。
1位:「漫湖を支える人たち」、「ムナグロ」、「クロツラヘラサギ」
2位:「トントンミー」、「マングローブ」
3位:「モモイロサギガイ」
キャッチコピー:「生き物(みんな)の楽園 ステキな漫湖へめんそ~れ~」
前日の9月20日には、やんばる地方の生物多様性を知るオプショナルプログラム「やんばるの森ツアー」が、また21日には大人向けのプログラム「生物多様性・環境教育研修ワークショップ」も併催されました。
「KODOMOバイダバ<漫湖>」は、漫湖のラムサール条約登録10周年記念事業の一環としておこなわれたもので、環境省那覇自然環境事務所、那覇市、豊見城市はじめ地元の方々には、関係団体の調整、広報・募集、会議の準備などから、昼食やおやつの準備、エコバッグづくりの指導、テント設営などまで、大きな協力をいただきました。ありがとうございました。
●地球環境基金「国際協力講座」報告●
2009年10月17~18日、平成21年度地球環境基金「国際協力講座」が、環境省生物多様性センター(山梨県)で、「生物多様性」をテーマに、23人の受講生と16人の講師を迎えて開催され、無事終了しました。室内講義だけでなく、生物多様性センターの標本室の見学や、快晴の富士山麓・梨が原での自然観察など、充実した2日間となりました。ラムサールセンターがこの研修に協力したのは今年で2回め。大学生の参加が多かった前回にくらべ、今年は社会人の参加が目立ち、地球環境国際協力に積極的な関心を抱く若い世代の存在と熱意を、ひしひしと感じることができました。
●子どもたちの活動プログラム●
2009年度後期の開催および参加者募集のお知らせ
2009年後半のラムサールセンターの活動には、子どもたちが参加できる活動プログラムが盛りだくさんです。子どもたちだけでなく、関心のあるおとなの方も、積極的な参加をお待ちしています。募集要項やプログラムは、ラムサールセンターのホームページに掲載してあります。事務局に連絡をくだされば相談に応じます。
KODOMOバイオダイバシティ<串本沿岸海域>
2009年11月14~15日/和歌山県串本町
2005年にラムサール条約に登録された「串本沿岸海域」は、本州という高緯度に位置しながら、暖流の黒潮に育まれた熱帯性の生きものがたくさん生息しています。世界最北となるサンゴ群集が、岸辺からほどないところに生息しており、テーブル状サンゴの景観に色とりどりの魚が群れ、希少な価値をもつ重要な湿地です。串本沿岸海域および和歌山県内で活動する子どもたちを中心に、全国のラムサール条約湿地で活動する子どもたち40人を募集しています。
詳しくはこちらへ:http://homepage1.nifty.com/rcj/japanese/kushimoto-bosyuu0.htm
KODOMOバイオダイバシティ<蕪栗沼・周辺水田>
2009年11月21~22日/宮城県大崎市
「蕪栗沼・周辺水田」は、マガンやヒシクイなどの越冬地になっていて、冬になると3万羽以上のガンカモ類が渡ってくる重要な湿地です。面積150ヘクタールの蕪栗沼の周辺を水田が取り囲み、落穂などの餌をとりにくるガンやヒシクイのために、良好な越冬環境を守るため、低農薬、冬季湛水農業などが推進されています。蕪栗沼・周辺水田をはじめとする東北地方のラムサール条約湿地(仏沼、伊豆沼・内沼、化女沼、大山上池・下池)で活動する子どもたちを中心に、全国の湿地からの子どもたち50人を募集しています。
詳しくはこちらへ:http://homepage1.nifty.com/rcj/japanese/kabukurinuma-bosyuu0.htm
※ 2010年2月20~21日には、石川県加賀市で「KODOMOバイダバ<片野鴨池>」を開催する計画です。募集開始は12月ごろになる予定。改めてお知らせします。
アジア“湿地の学校”交流プログラム「クラビの湿地文化を楽しもう」
2009年12月23~27日/タイ・クラビ河口湿地
アジア“湿地の学校”交流プログラムは、2002年度からラムサールセンター、ウェットランド韓国、ウェットランドインターナショナル中国(WI中国)の3つのNGOが主体となっておこなってきたもので、アジアの湿地で活動する子ども代表があつまり、体験と学習を通して交流を深めるプログラムです。これまでに、日本、中国、韓国で8回開催しました。
今年はタイのクラビ河口湿地で、WI中国が主催、WIタイなどが協力し、中国、韓国、日本、マレーシアの子どもを招いておこないます。
2008年8月に開催した「KODOMOラムサール国際湿地交流inにいがた」(新潟市)に参加してくれたタイのウィッチャワンくんとレック先生のいるアマ・パニチュヌクン中学校の訪問も予定しています。 ラムサール条約湿地および全国の湿地で活動する子どもたち3名程度を募集します。
詳しくはこちらへ:http://homepage1.nifty.com/rcj/japanese/aww/krabi-bosyuu0.htm
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Tuesday, February 2, 2010
Tuesday, December 23, 2008
露地植えにするとき、背を低くして一株にたくさん花を咲かせたいなら、本葉8枚程度のときに摘心する
2004.08.13
ひまわり その9
ふたつめの植木鉢のひまわりも、一斉に花を開き始めた。小さいながらもなかなか壮観である。一方、先に花を咲かせたほうはそろそろ散り始めていて、花の中で種が膨らみ始めている。
園芸用に売られているひまわりの中には、普通に育てていても(特に摘心などをしなくても)自然にわき芽を伸ばして枝分かれし、一株でいくつも花を咲かせるものがあるが、今植えている品種は飼料用のロシアヒマワリ、つまり最もありふれたヒマワリなので、何もしないで普通に育てているなら、真っ直ぐに伸び先端にひとつ大きな花をつけるだけである。苗のときに摘心、つまり茎の先端を切ってそれ以上伸びないようにすれば、普通のひまわりでも枝分かれして複数の花をつける。露地植えにするとき、背を低くして一株にたくさん花を咲かせたいなら、本葉8枚程度のときに摘心するといい。
さて、たくさん植えたひまわりのうち、一つだけ、茎の先端以外にも、あちこちに花芽をつけているものがある。頂点に花芽ができ始めたとき、あちこちの葉の付け根にもわき芽のようなものが膨らみ始めていたので、「おや? こいつは勝手に枝分かれする性質が強いタイプなのかな」と思っていたが、花芽であった。生育は他の株よりよく、頂点の花は早めに開花し、すでに散り始めている。種を作らせると株が体力を使ってしまうので、名残惜しかったが思い切って頂点の花を今日切ってしまった。すでに種ができかけていて、白い表面にロシアヒマワリ特有の縞模様がうっすらできていた。
花を切り落としたあとで、「ああしまった。種を作らせておけば、『放っておいても花をたくさんつけるヒマワリ』が手に入ったかも知れない!」と、思ったが、後の祭りである。でもまあ、この株の残りの花が咲いてくれれば、種は取れるだろう。ちょっと楽しみである。
2004.08.13 園芸 | 固定リンク
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ひまわり その9
ふたつめの植木鉢のひまわりも、一斉に花を開き始めた。小さいながらもなかなか壮観である。一方、先に花を咲かせたほうはそろそろ散り始めていて、花の中で種が膨らみ始めている。
園芸用に売られているひまわりの中には、普通に育てていても(特に摘心などをしなくても)自然にわき芽を伸ばして枝分かれし、一株でいくつも花を咲かせるものがあるが、今植えている品種は飼料用のロシアヒマワリ、つまり最もありふれたヒマワリなので、何もしないで普通に育てているなら、真っ直ぐに伸び先端にひとつ大きな花をつけるだけである。苗のときに摘心、つまり茎の先端を切ってそれ以上伸びないようにすれば、普通のひまわりでも枝分かれして複数の花をつける。露地植えにするとき、背を低くして一株にたくさん花を咲かせたいなら、本葉8枚程度のときに摘心するといい。
さて、たくさん植えたひまわりのうち、一つだけ、茎の先端以外にも、あちこちに花芽をつけているものがある。頂点に花芽ができ始めたとき、あちこちの葉の付け根にもわき芽のようなものが膨らみ始めていたので、「おや? こいつは勝手に枝分かれする性質が強いタイプなのかな」と思っていたが、花芽であった。生育は他の株よりよく、頂点の花は早めに開花し、すでに散り始めている。種を作らせると株が体力を使ってしまうので、名残惜しかったが思い切って頂点の花を今日切ってしまった。すでに種ができかけていて、白い表面にロシアヒマワリ特有の縞模様がうっすらできていた。
花を切り落としたあとで、「ああしまった。種を作らせておけば、『放っておいても花をたくさんつけるヒマワリ』が手に入ったかも知れない!」と、思ったが、後の祭りである。でもまあ、この株の残りの花が咲いてくれれば、種は取れるだろう。ちょっと楽しみである。
2004.08.13 園芸 | 固定リンク
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Tuesday, November 25, 2008
フェアトレード~マスコバド糖-飢餓の島を救うプロジェクト
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フェアトレード&エコロジーの店 「ふぇあうぃんず」メールマガジン
『貧困のない世界を作る!~フェアトレードの話 157号』
発行者:斉木隆男
■■■■■■■■■■■■■■■■■■08年 11月25日発行■■■■■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バックナンバーはこちら⇒ http://mscience.jp/magft.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
フェアトレード&エコロジーの店「ふぇあうぃんず」の斉木です。
一部の方にはご案内したのですが、日曜日のNHK特集は、
ご覧になりましたか?
人間はなぜアレルギーになるのか?ということを検証した番組で、なかなか興
味深いものでした。最新の研究によると、日本をはじめ先進国でアレルギーの
人が増えているのは、「家畜との接触が減っているから」だそうです。
特に家畜の糞との接触がなくなり、清潔になりすぎたのが大きな原因になって
いるのだとか。
明日、というか今晩午前0時55分~再放送があるので、見逃した方で興味のあ
る方は、ぜひご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081123.html
アレルギーについては、わかっていないことも多く、番組でもそれは指摘され
ていました。“癒し”がブームになっていますが、そんなのんびりリラックス
した生活をしすぎるのも、アレルギーを作る原因になっているという指摘もあ
ります。
http://mscience.jp/atopi.htm
---------------------------------------
マスコバド糖~飢餓の島を救うプロジェクト
---------------------------------------
今年も今月からフェアトレードチョコレートの出荷が本格的に始まり、既にた
くさんの方からご注文をいただいています。
フェアトレード・チョコの紹介をする際に、チョコレートの原料のカカオの生
産現場での児童労働、あるいは子供の奴隷を使った奴隷労働が行われているこ
とが紹介されることが増えてきて、そうした現実も知られるようになってきま
した。
が、カカオの生産現場の問題については、既にこのメルマガでも何度かご紹介
しているし、フェアトレード情報室のサイト内でもご紹介しているので、今回
は、チョコのもう一つの主原料である砂糖について書きたいと思います。
種類によって若干違う産地の原料が使われることがありますが、フェアトレー
ド・チョコは、ボリビアの生産者が作ったカカオと、今回ご紹介する「マスコ
バド糖」を使って作られています。
●マスコバド糖とは?
マスコバド糖とは、フィリピンのネグロス島で、伝統的な製法で作られている
黒砂糖のこと。サトウキビのジュースを搾り、それを煮詰めたものを乾燥させ、
粉末状にして作ります。
「伝統的」といっても、実際に現地で売られているマスコバド糖は、まっ黒で
臭いがきつかったりするそうですが、フェアトレード・チョコの原料になって
いるマスコバド糖は、衛生的な設備を持つ工場で作られた、もっときれいで、
クセのない味に仕上げられています。
「マスコバド」というは、精製処理をしていない昔ながらの素朴な作り方を指
す現地語。化学的な処理は加えていないので、サトウキビ本来の素朴な味を楽
しむことができます。
使っている原料は、日本からフェアトレードで支援している生産者が無農薬で
作ったサトウキビ。クセがなく、優しい甘さなので、どんなお料理にも使いや
すい砂糖です。
フェアトレード・チョコの優しくて深い甘みは、この砂糖の味から来ています。
マスコバド糖の輸入は、東京の「株式会社オルター・トレード・ジャパン 」
が行っていて、生産者の支援活動は、同社および同社が出資して作られた現地
のNGOが行っています。
マスコバド糖
http://fwinds.jp/item/ft-food/mascobado_sugar.html
●ネグロス島~砂糖の島
マスコバド糖の産地、ネグロス島は、フィリピンで4番目に大きい島。 かつ
てここを訪れたスペイン人が、 黒い肌をした先住民を見て、この島に「ネグ
ロス」という名前を付けたとされています。
面積は、日本の長野県ほどの大きさで、人口は、約400万人。
島の産業は、沿岸部では漁業が行われたり、近年は、 ダイビングなどのリ
ゾートとして注目されるようになっていますが、 最大の産業は砂糖です。
フィリピン最大の砂糖の産地として知られ、この国全体の6割の砂糖を、この
島で生産しています。
しかし、砂糖だけのモノカルチャーで、自給用の作物はあまり作っておらず、
ほとんどが島外からの「輸入」に頼っています。 それが後述する悲劇の原因、
そしてマスコバド糖の誕生のきっかけとなりました。
●マスコバド糖誕生の経緯
ネグロス島のサトウキビ栽培は、スペイン支配下にあった18世紀頃から始まり
ました。 そして世界的に砂糖の需要が高まった19世紀半ばには規模拡大が進
み、一気にサトウキビの栽培が広がりました。
しかし、農園を所有するのはスペイン人の入植者や、現地人の有力者に限られ、
大多数の島民は、サトウキビ農園の労働者や小作人となるほかはなく、厳し
い生活を強いられました。
そしてこの状況はフィリピン独立後も続きます。
人口のわずか3パーセント程度の地主が6割の土地を所有し、大多数の島民は、
サトウキビのプランテーションで農場労働者として、 低賃金で過酷な生活を
強いらるというスペイン統治時代と同じ状況が続きました。
現在でも、1988年からフィリピン政府が行っている農地改革政策に地主たちが
強硬に抵抗しており、農民たちには十分な土地が分け与えられていません。
1985年、砂糖の国際価格が大暴落したことで、ネグロス島の経済は、大打撃を
受けます。 70年代以降に、オーストラリアやタイなどで甜菜糖の生産が盛ん
になったこと、 欧米や日本で健康志向から、砂糖に代わる甘味料の需要が増
加したことが暴落の原因です。
それにより地主たちは破産、あるいはサトウキビの耕作を放棄。プランテーシ
ョンで働くことで日銭を稼いでいた労働者たちは、 一切の収入の道を絶たれ
ることになりました。そして、サトウキビ以外に自給用の作物の生産が極端に
少なかったため、ネグロス島全土に急速に飢餓が広がっていきました。
このとき、40万人のサトウキビ農園労働者が失業。たくさんの子供たちが、貧
困と苦しみの中、命を落とすことになりました
(「日本のフェアトレード-世界を変える希望の貿易」 P178)。
1986年、NGO「日本ネグロス・キャンペーン委員会」が設立され、日本から
の民間支援が開始されます。当初は、食料や医薬品の配布などの緊急支援活動
が行われました。
日本からの緊急支援が一段落した後、その後の援助のあり方として考えられた
のが、この島で伝統的な製法で作られているマスコバド糖の輸入し、日本で販
売することでした。
貧困の構造を変えるためには、自分たちで生産手段や流通手段を持つことが必
要。 ネグロス島の人たちが自分たちでものを生産し、それを公正な価格で買
取るという交易活動を通じて、人々の自立を促したいと考えたためです。
その輸出業務を行う会社として、オルター・トレード・ジャパン(ATJ)社が設
立され、マスコバド糖の輸出と日本国内での販売の実務を行うことになりまし
た。
マスコバド糖の輸入が始まったのは、1987年。以来今日まで約20年にわたっ
て継続的に輸入が行われ、日本の代表的なフェアトレード商品の一つになって
います。
●マスコバド糖を使ったフェアトレード・チョコ
チョコレートの原料は、伝統的には、カカオマス、カカオバター、それに砂糖
です。これらにミルクが加わると、ミルクチョコレートになります。ただ現在
はカカオバター以外の植物油や、大豆レシチンなどの乳化剤を加えて作ること
が一般的になっています。
これに対しフェアトレードのチョコレートは、ナッツ類やレーズンのようなも
の以外は、上記の原料だけで作られています。チョコの風味を損ねる物は加え
ず、伝統的な原料、手法で作られたチョコが、フェアトレード・チョコレート
です。
フェアトレード・チョコレートは、乳化剤を使わずに、練りの工程を最大72時
間もかけることで、独特の舌ざわりのなめらかさを実現しています。カカオマ
ス、カカオバター、マスコバド糖を機械に入れて練るわけですが、その前に水
分の多いマスコバド糖を10日以上乾燥させます。
こうすることで、より深い味わいのチョコレートになるのです。
たいへんな手間をかけ、マスコバド糖の優しい甘さを活かして作られたフェア
トレードのチョコレート。ぜひ、一度お召し上がりください。
http://fwinds.jp/item/ft-choco/
注)「地球食」のチョコには、マスコバド糖は使われていません。
People Treeのチョコにも、ホワイト・クリスピーなど、マスコバド糖が
使われてないものが一部あります。
[関連情報]
オルター・トレード・ジャパン
http://www.altertrade.co.jp/index-j.html
日本ネグロス・キャンペーン委員会
http://www.jca.apc.org/jcnc/index.html
フェアトレードチョコレートのおいしさの理由
http://fwinds.jp/item/ft-choco/oishisa-choco.html
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問題や「安全性とは?」といったことを、合成洗剤と石けんの問題を通じて学
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うメールをよくいただきますが、再度登録し直していただければ、もう一度配
信されます。何度登録してもお金はかかりませんので、そういう場合には、再
度登録してみてください。
無料のメール配信システムを使っているため、お届けするメールには、広告が
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http://fwinds.jp/mail-magazine/seminar.html
●ピース・ウィンス・ジャパン 2009年カレンダー
毎年数量限定で販売される、国際援助団体 ピース・ウィンズ・ジャパンのカ
レンダー。その2009年版の発売を開始しました。
子供たちの笑顔がとっても可愛くて、癒されるカレンダーです。
ピース・ウィンズ・ジャパンは、アジアやアフリカなど、 世界各地の紛争地
帯や自然災害の被災地域で避難民や被災者の援助活動を行っている団体。 カ
レンダーに使われている写真は、 実際に現地で援助活動を行っているスタッ
フが撮ったものです。
使われている写真がとても素晴らしいカレンダーですが、メモを書く欄が大き
く取られていて、実用性にも優れています。前月や翌月のカレンダーも見やす
い位置にあるので、予定を書き込むのに、とても使いやすいカレンダーです。
ピース・ウィンス・ジャパンのカレンダーは、フェアトレードチョコと一緒に、
160円の送料でお送りできます。
http://fwinds.jp/item/info/pwjcal09.html
●○発行者について○●
このメルマガの発行者、フェアトレード&エコロジーの店「ふぇあうぃん
ず」は、フェアトレードで輸入された商品と、髪やお肌に優しいシャンプー、
水を汚さない洗剤などのエコロジー商品を扱う通販専門店です。
本当に良い商品、生産者にとっても、お客様にとっても幸せにつながる商品
を、厳選してご紹介しています。合わせて、貧困・環境問題などに関する情報
発信も積極的に行っています。
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を禁止します。
━━━━━━━━━━━━[編集後記]━━━━━━━━━━━━━━━━━
このところ、いろんなスーパー、量販店でフェアトレードラベル付きの商品を
見るようになりました。コーヒーが多いですね。買われた方もいるかもしれま
せん。
こうした動きを、「フェアトレードが広まっている」、「○○のスーパーでも
フェアトレードのコーヒーが買えるようになった」と喜ぶ人たちもいるわけで
すが、マスコバド糖の輸入会社である(株)オルタートレード・ジャパン
(以下ATJ)は、こうした形で売られているフェアトレード商品に付いている
「フェアトレードラベル」に異を唱えています。
理由は、ラベルによって、見えなくなってしまうものが多くあるから。また、
ラベルは記録を付けたり書類を書いたり生産者側の負担が大きいことも、同社
では問題にしています。
ラベルによって、「フェアトレードのものを売っている会社だからいい会社」
のようなイメージになってしまうと、その会社を含む大手流通の問題点が見え
なくなってしまう。フェアトレード商品の扱いの有無だけでなく、企業の総体
を見て判断しなければならない。とATJでは考えています。
ATJは、もともと日本国内で産直を行っている生協などの団体が出資して作っ
たところで、販売先の生協の組合員向けの割合が多いので、そういう考え方に
なるのでしょう。
今回、「フェアトレード商品」としてマスコバド糖を紹介しましたが、また、
他でもフェアトレード商品としてマスコバド糖は紹介されていますが、ATJで
は、「フェアトレード」という言葉は使っていません。「民衆交易」という言
い方をしています。
マスコバド糖関連の話題は、次回もう少し詳しくお伝えしたいと思います。
◎店長日記
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こんにちは。
フェアトレード&エコロジーの店「ふぇあうぃんず」の斉木です。
一部の方にはご案内したのですが、日曜日のNHK特集は、
ご覧になりましたか?
人間はなぜアレルギーになるのか?ということを検証した番組で、なかなか興
味深いものでした。最新の研究によると、日本をはじめ先進国でアレルギーの
人が増えているのは、「家畜との接触が減っているから」だそうです。
特に家畜の糞との接触がなくなり、清潔になりすぎたのが大きな原因になって
いるのだとか。
明日、というか今晩午前0時55分~再放送があるので、見逃した方で興味のあ
る方は、ぜひご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081123.html
アレルギーについては、わかっていないことも多く、番組でもそれは指摘され
ていました。“癒し”がブームになっていますが、そんなのんびりリラックス
した生活をしすぎるのも、アレルギーを作る原因になっているという指摘もあ
ります。
http://mscience.jp/atopi.htm
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マスコバド糖~飢餓の島を救うプロジェクト
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今年も今月からフェアトレードチョコレートの出荷が本格的に始まり、既にた
くさんの方からご注文をいただいています。
フェアトレード・チョコの紹介をする際に、チョコレートの原料のカカオの生
産現場での児童労働、あるいは子供の奴隷を使った奴隷労働が行われているこ
とが紹介されることが増えてきて、そうした現実も知られるようになってきま
した。
が、カカオの生産現場の問題については、既にこのメルマガでも何度かご紹介
しているし、フェアトレード情報室のサイト内でもご紹介しているので、今回
は、チョコのもう一つの主原料である砂糖について書きたいと思います。
種類によって若干違う産地の原料が使われることがありますが、フェアトレー
ド・チョコは、ボリビアの生産者が作ったカカオと、今回ご紹介する「マスコ
バド糖」を使って作られています。
●マスコバド糖とは?
マスコバド糖とは、フィリピンのネグロス島で、伝統的な製法で作られている
黒砂糖のこと。サトウキビのジュースを搾り、それを煮詰めたものを乾燥させ、
粉末状にして作ります。
「伝統的」といっても、実際に現地で売られているマスコバド糖は、まっ黒で
臭いがきつかったりするそうですが、フェアトレード・チョコの原料になって
いるマスコバド糖は、衛生的な設備を持つ工場で作られた、もっときれいで、
クセのない味に仕上げられています。
「マスコバド」というは、精製処理をしていない昔ながらの素朴な作り方を指
す現地語。化学的な処理は加えていないので、サトウキビ本来の素朴な味を楽
しむことができます。
使っている原料は、日本からフェアトレードで支援している生産者が無農薬で
作ったサトウキビ。クセがなく、優しい甘さなので、どんなお料理にも使いや
すい砂糖です。
フェアトレード・チョコの優しくて深い甘みは、この砂糖の味から来ています。
マスコバド糖の輸入は、東京の「株式会社オルター・トレード・ジャパン 」
が行っていて、生産者の支援活動は、同社および同社が出資して作られた現地
のNGOが行っています。
マスコバド糖
http://fwinds.jp/item/ft-food/mascobado_sugar.html
●ネグロス島~砂糖の島
マスコバド糖の産地、ネグロス島は、フィリピンで4番目に大きい島。 かつ
てここを訪れたスペイン人が、 黒い肌をした先住民を見て、この島に「ネグ
ロス」という名前を付けたとされています。
面積は、日本の長野県ほどの大きさで、人口は、約400万人。
島の産業は、沿岸部では漁業が行われたり、近年は、 ダイビングなどのリ
ゾートとして注目されるようになっていますが、 最大の産業は砂糖です。
フィリピン最大の砂糖の産地として知られ、この国全体の6割の砂糖を、この
島で生産しています。
しかし、砂糖だけのモノカルチャーで、自給用の作物はあまり作っておらず、
ほとんどが島外からの「輸入」に頼っています。 それが後述する悲劇の原因、
そしてマスコバド糖の誕生のきっかけとなりました。
●マスコバド糖誕生の経緯
ネグロス島のサトウキビ栽培は、スペイン支配下にあった18世紀頃から始まり
ました。 そして世界的に砂糖の需要が高まった19世紀半ばには規模拡大が進
み、一気にサトウキビの栽培が広がりました。
しかし、農園を所有するのはスペイン人の入植者や、現地人の有力者に限られ、
大多数の島民は、サトウキビ農園の労働者や小作人となるほかはなく、厳し
い生活を強いられました。
そしてこの状況はフィリピン独立後も続きます。
人口のわずか3パーセント程度の地主が6割の土地を所有し、大多数の島民は、
サトウキビのプランテーションで農場労働者として、 低賃金で過酷な生活を
強いらるというスペイン統治時代と同じ状況が続きました。
現在でも、1988年からフィリピン政府が行っている農地改革政策に地主たちが
強硬に抵抗しており、農民たちには十分な土地が分け与えられていません。
1985年、砂糖の国際価格が大暴落したことで、ネグロス島の経済は、大打撃を
受けます。 70年代以降に、オーストラリアやタイなどで甜菜糖の生産が盛ん
になったこと、 欧米や日本で健康志向から、砂糖に代わる甘味料の需要が増
加したことが暴落の原因です。
それにより地主たちは破産、あるいはサトウキビの耕作を放棄。プランテーシ
ョンで働くことで日銭を稼いでいた労働者たちは、 一切の収入の道を絶たれ
ることになりました。そして、サトウキビ以外に自給用の作物の生産が極端に
少なかったため、ネグロス島全土に急速に飢餓が広がっていきました。
このとき、40万人のサトウキビ農園労働者が失業。たくさんの子供たちが、貧
困と苦しみの中、命を落とすことになりました
(「日本のフェアトレード-世界を変える希望の貿易」 P178)。
1986年、NGO「日本ネグロス・キャンペーン委員会」が設立され、日本から
の民間支援が開始されます。当初は、食料や医薬品の配布などの緊急支援活動
が行われました。
日本からの緊急支援が一段落した後、その後の援助のあり方として考えられた
のが、この島で伝統的な製法で作られているマスコバド糖の輸入し、日本で販
売することでした。
貧困の構造を変えるためには、自分たちで生産手段や流通手段を持つことが必
要。 ネグロス島の人たちが自分たちでものを生産し、それを公正な価格で買
取るという交易活動を通じて、人々の自立を促したいと考えたためです。
その輸出業務を行う会社として、オルター・トレード・ジャパン(ATJ)社が設
立され、マスコバド糖の輸出と日本国内での販売の実務を行うことになりまし
た。
マスコバド糖の輸入が始まったのは、1987年。以来今日まで約20年にわたっ
て継続的に輸入が行われ、日本の代表的なフェアトレード商品の一つになって
います。
●マスコバド糖を使ったフェアトレード・チョコ
チョコレートの原料は、伝統的には、カカオマス、カカオバター、それに砂糖
です。これらにミルクが加わると、ミルクチョコレートになります。ただ現在
はカカオバター以外の植物油や、大豆レシチンなどの乳化剤を加えて作ること
が一般的になっています。
これに対しフェアトレードのチョコレートは、ナッツ類やレーズンのようなも
の以外は、上記の原料だけで作られています。チョコの風味を損ねる物は加え
ず、伝統的な原料、手法で作られたチョコが、フェアトレード・チョコレート
です。
フェアトレード・チョコレートは、乳化剤を使わずに、練りの工程を最大72時
間もかけることで、独特の舌ざわりのなめらかさを実現しています。カカオマ
ス、カカオバター、マスコバド糖を機械に入れて練るわけですが、その前に水
分の多いマスコバド糖を10日以上乾燥させます。
こうすることで、より深い味わいのチョコレートになるのです。
たいへんな手間をかけ、マスコバド糖の優しい甘さを活かして作られたフェア
トレードのチョコレート。ぜひ、一度お召し上がりください。
http://fwinds.jp/item/ft-choco/
注)「地球食」のチョコには、マスコバド糖は使われていません。
People Treeのチョコにも、ホワイト・クリスピーなど、マスコバド糖が
使われてないものが一部あります。
[関連情報]
オルター・トレード・ジャパン
http://www.altertrade.co.jp/index-j.html
日本ネグロス・キャンペーン委員会
http://www.jca.apc.org/jcnc/index.html
フェアトレードチョコレートのおいしさの理由
http://fwinds.jp/item/ft-choco/oishisa-choco.html
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度登録してみてください。
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●ピース・ウィンス・ジャパン 2009年カレンダー
毎年数量限定で販売される、国際援助団体 ピース・ウィンズ・ジャパンのカ
レンダー。その2009年版の発売を開始しました。
子供たちの笑顔がとっても可愛くて、癒されるカレンダーです。
ピース・ウィンズ・ジャパンは、アジアやアフリカなど、 世界各地の紛争地
帯や自然災害の被災地域で避難民や被災者の援助活動を行っている団体。 カ
レンダーに使われている写真は、 実際に現地で援助活動を行っているスタッ
フが撮ったものです。
使われている写真がとても素晴らしいカレンダーですが、メモを書く欄が大き
く取られていて、実用性にも優れています。前月や翌月のカレンダーも見やす
い位置にあるので、予定を書き込むのに、とても使いやすいカレンダーです。
ピース・ウィンス・ジャパンのカレンダーは、フェアトレードチョコと一緒に、
160円の送料でお送りできます。
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●○発行者について○●
このメルマガの発行者、フェアトレード&エコロジーの店「ふぇあうぃん
ず」は、フェアトレードで輸入された商品と、髪やお肌に優しいシャンプー、
水を汚さない洗剤などのエコロジー商品を扱う通販専門店です。
本当に良い商品、生産者にとっても、お客様にとっても幸せにつながる商品
を、厳選してご紹介しています。合わせて、貧困・環境問題などに関する情報
発信も積極的に行っています。
■フェアトレード&エコロジー商品の詳細・サイト
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発行:フェアトレード&エコロジーの店「ふぇあうぃんず」
静岡県浜松市中区下池川町23-5 Cozy Court205
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※本メールマガジンの著作権は、発行人にあります。無断転載、配布等
を禁止します。
━━━━━━━━━━━━[編集後記]━━━━━━━━━━━━━━━━━
このところ、いろんなスーパー、量販店でフェアトレードラベル付きの商品を
見るようになりました。コーヒーが多いですね。買われた方もいるかもしれま
せん。
こうした動きを、「フェアトレードが広まっている」、「○○のスーパーでも
フェアトレードのコーヒーが買えるようになった」と喜ぶ人たちもいるわけで
すが、マスコバド糖の輸入会社である(株)オルタートレード・ジャパン
(以下ATJ)は、こうした形で売られているフェアトレード商品に付いている
「フェアトレードラベル」に異を唱えています。
理由は、ラベルによって、見えなくなってしまうものが多くあるから。また、
ラベルは記録を付けたり書類を書いたり生産者側の負担が大きいことも、同社
では問題にしています。
ラベルによって、「フェアトレードのものを売っている会社だからいい会社」
のようなイメージになってしまうと、その会社を含む大手流通の問題点が見え
なくなってしまう。フェアトレード商品の扱いの有無だけでなく、企業の総体
を見て判断しなければならない。とATJでは考えています。
ATJは、もともと日本国内で産直を行っている生協などの団体が出資して作っ
たところで、販売先の生協の組合員向けの割合が多いので、そういう考え方に
なるのでしょう。
今回、「フェアトレード商品」としてマスコバド糖を紹介しましたが、また、
他でもフェアトレード商品としてマスコバド糖は紹介されていますが、ATJで
は、「フェアトレード」という言葉は使っていません。「民衆交易」という言
い方をしています。
マスコバド糖関連の話題は、次回もう少し詳しくお伝えしたいと思います。
◎店長日記
発行者のブログはこちら
⇒http://faircomputer.org/
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Sunday, November 2, 2008
New Idea Jute Bag Neem Kit
たまねぎには神経衰弱や不眠症などに効く薬用作用があります。
パッケージ:麻袋(ジュート)・説明タグ(紙/PPコート)/内容物:種・培養土
【 サイズ 】
W700mm-H220mm-D60mm
Jute(ジュート)とは?
* 一年草の植物で、光合成により二酸化炭素の吸収力が他の植物の5~6倍あり、地球温暖化の抑制に役立っていると注目をあびている植物です。
* 茎の繊維を加工した麻袋は通気性や排水性、耐久性に優れています。
* 使用後は焼却しても有害な物質は発生しません。また地中に埋めると、完全に分解されます。
☆ 種のまき方 ☆
1. 麻袋の中に土を入れ、水をまいて充分に土を湿らせます。袋の口を2回程度折り返してください
2. 麻袋は水はけが良いので必ず受け皿を用意してください。
3. 指で深さ5mm程度の穴を間隔をあけて数箇所あけます。
4. 穴に一粒ずつ種をまきます。
☆ 種まき時期 ☆
* 種まきは3~4月、10~12月が最適ですが、窓近くの室内で保温効果が保てる場所やミニ温室などが確保できれば時期は問いません。
* 15~20℃が発芽の適温です。
☆ 育て方 ☆
1. 日当たりの良いところに置き、発芽を待ちましょう。発芽日数は最適条件の場合で7~10日位。栽培時期、環境によってそれ以上かかる場合があります。
2. 水やりは土の表面が乾燥してきたら、たっぷり与えます。種が流れないように霧吹きなどで水やりをしてください。
3. 1ヶ月ほどして本葉が2~4枚になったら丈夫そうな苗を1,2本残してあとは間引きます。
4. 葉や茎が黄色くなり倒れてきたら収穫してください。収穫時期は春まきで発芽から2ヶ月後、秋まきの場合は3ヶ月後くらいが目安です。
☆ 注意事項 ☆
* 地域により植えつけ時期、発芽、成長の度合い、開花時期が異なります。発芽適温などに注意して栽培してください。
* 付属の土はヤシ殻繊維入りの100%有機質培養土です。必要に応じて追肥してください。
* 種の袋は防湿袋なので、まく直前まで風を開けないでください。
* 種はお買い上げ後1年以内にまいてください。
* 自然素材の麻袋ですので環境によってはカビが生えることがあります。屋外で栽培して頂く事をお勧めします。カビが生えた場合は麻袋ごと大きめの鉢に移しかえるようにしてください。
地球環境にとてもやさしい栽培キットJuteBagベビーオニオン
地球環境にとてもやさしい
栽培キット Jute Bag
ベビーオニオン(お取り寄せ)
商品番号 JP60526
メーカー希望小売価格 オープン価格
スリードットコム価格 660円 (税込 693 円) 送料別
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Monday, September 29, 2008
APEX 団体キャッチフレーズ 適正技術でアジアをつなぐ
APEX (アペックス)
最終更新日:2008年7月16日
基本情報 イベント情報/各種募集情報 活動実績と会計報告 クチコミ
団体キャッチフレーズ
適正技術でアジアをつなぐ
ひとことアピール
APEXは現地のNGOと協力しながら、住民の生活向上や環境保全のための活動を行っています。とくに現地の社会的・経済的状況に適していて住民が参加しやすく、環境にも負担をかけない適正技術を重視しています。
お知らせ 2008年7月16日
・イベントを開催します。詳しくはホームページをご覧ください。
・掲載データを更新しました。更新個所は「活動実績と会計報告」です。
団体の種類
団体種別 NPO法人 設立(活動開始)年月 1987年 04月
法人認証年月日 2003年 10月 10日 認定、特定団体
活動地域 世界,東京 活動地域「世界」の内容 インドネシア
主な活動分野 国際協力・交流 従たる活動分野
クチコミを投稿する
活動内容
設立(活動)目的 APEXの活動は、「日本を含むアジアが抱えている環境、資源、貧困等の諸問題をその構造及び要因を含めて学び、アジアの自然、社会及び文化に関する理解を深めながら、アジアの人々の生活向上、自立的産業の発展並びにアジア及び世界の環境保全に貢献すること、合わせてアジアの人々の間の相互理解と交流を深め、日本の社会、生活及び文化のあり方を見直し、自然環境と調和して豊かであり、かつ人々の能力が多様に生かされていく社会の実現に寄与すること」を目的としています。
主な活動内容
(事業内容) 1.海外での活動
1-1.バイオマスエネルギープロジェクト
地球温暖化の原因といわれる二酸化炭素を増やさない自然エネルギーとしてバイオマス(化石燃料を除いた生物由来の資源)が注目されていますが、現在のところコストが高くてなかなか実用化にはいたっていません。APEXでは低コストのガス化技術を現地NGOと共同で開発して、その普及を通して、地球環境の保全並びに住民の生活向上を目指しています。
1-2.排水処理プロジェクト
水質汚濁の問題が深刻なアジアにおいて、運転管理の容易で低コストの排水処理技術の開発・普及のための活動を行っています。主に、中小産業排水や生活排水の処理技術の開発・普及に取り組んでいます。
1-3.アジアの現地NGO支援型プロジェクト
現地のNGOを支援していく形を取ることで、社会人や学生の方でも参加できるような国際協力活動をしています。現在、インドネシア、スマトラ島南部にあるNGOを支援し、農村開発や、漁礁(魚の住処)や生簀(取った魚などを一定期間飼っておく所)を整備する活動などを行っています。
2.国内での活動
2-1.公開セミナー
原則として東京で毎月一回、大阪で隔月一回程度、講師の方をお招きして公開のセミナーを開催しています。テーマはアジアの社会・経済・文化や、環境問題、NGO活動などさまざまです。
2-2.研修生派遣事業
毎年の夏に日本の大学(院)生の方を、APEXの協力先をはじめとするインドネシアのNGOへ、研修生(インターン)として約1ヶ月間派遣しています。
活動開始の経緯 APEXの発端は、1983年に開催された「第三世界の問題を考える」という公開のセミナー(現代技術史研究会セミナー主催)です。そのセミナーで、「第三世界」と呼ばれる国々の直面している問題の巨大さ、深刻さにおどろき、またそれらの問題がいわゆる「先進国」との関係で生じてきている面が大きいらしいと気づかされた参加者たちが、その後アジアを自分たちの足で歩きはじめ、自分たちにできることを探していく中からAPEXが立ち上がってきました。
団体情報
上位団体への所属の有無 無
有償サービス提供の有無 無
機関紙の有無 有
機関紙名 APEX通信
事業収入の有無 有
事業活動内容 公開セミナー、研修生派遣事業
定期イベントの有無 有
定期イベント内容 大学の先生や他のNGO関係者などを講師として招いて、東京で月1回程度、大阪で隔月一回程度公開セミナーを開催しています。
活動実績と会計報告の抜粋
前年度収支実績 収支実績が報告されています
前年度の活動内容 2000年から取り組んできた低コストのバイオマスガス化技術の開発はさらに進展しており、インドネシアのジョクジャカルタに設置されたパイロットプラントを用いて、評価を行っております。また、2006年度からはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成を受けられることとなり、同じく、ジョクジャカルタに135キロワットクラスの実証テストプラントの設計・建設を行い、装置を運転するまでにいたりました。
また、JICA開発パートナー事業「排水処理適正技術センターの設立と運営」で開発した中小産業排水向けの処理技術の普及を行いながら、2006年4月から住宅密集地域における生活排水処理の事業(JICA草の根技術協力事業)を開始しました。この事業では、二つの地域を選び、低コストで住民自らが管理運営できる排水処理モデルシステムを構築しています。両地区とも排水処理施設はほぼ完成し、一部の地域では運転評価を行なっています。
今年度収支予定 収支予定が報告されています
今年度の活動予定 バイオマスエネルギープロジェクトのガス化パイロットプラントの運転・評価の継続、アブラヤシの空房をガス化材料とする実証テストプラントを建設する。
JICA草の根パートナー支援事業(生活排水処理のための技術の開発と普及)において、住宅密集地での生活排水処理モデルプラント作り、モデルシステムの構築を行う。
今年で設立20周年をむかえるので、秋に20周年記念行事(講演会や20年史出版、研修生の集いなど)を開催する。
活動実績と会計報告の詳細はこちらをご覧ください
団体の連絡先
正式名称
APEX
所在地住所
110-0003
東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル2F
連絡先電話番号
03-3875-9286
連絡先ファックス
03-3875-9306
連絡先電子メールアドレス
tokyo-office@apex-ngo.org
団体ホームページ
ホームページはこちら
代表者氏名(フリガナ)
田中 直(タナカ ナオ)
事務責任者氏名(フリガナ)
彦坂 哲弥(ヒコサカ テツヤ)
スタッフ形態・人数
役員 11人
有給専従 4人
有給非専従 0人
ボランティアスタッフ 10人
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Saturday, September 27, 2008
EUドメイン EU加盟国内に設立された非営利組織
EUドメイン取得開始について
掲載日:2006年06月21日
1strentalserverでは新たに「.eu」ドメインについて登録受付を開始致しました。
.euドメインはEU諸国に割り当てられたドメインで、.jp(日本)・.cn(中国)・.us(米国)と同様のものです。
.euドメインは、 Web上で欧州としてのアイデンティティを示し 、EU関連の情報発信やビジネスの進出に最適なドメインです。ドメインは早いもの勝ちです。
.euドメインの登録申請者は、通常下記のいずれかの条件を満たしている必要がありますが、当社では日本の方でも取得が可能になりました。ぜひこの機会にEUドメインを試してみてください。
1. EU加盟国内に、登録済みの現地法人または主要な営業拠点がある。
2. 国際法の侵害をしていない、EU加盟国内に設立された非営利組織である。
3. EU加盟国内における自然人である。
取得料金:4000円(税込み4200円)
ビジネスプラン1年契約の方は取得料、更新料ともに無料!
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